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「大丈夫さ――」
でも大丈夫。
自慢の品を携えた女王様が
大人しくしているとは思えないから。
「あの人はね、絶対に自慢してみんなに見せつける。美しくて価値あるものを隠しておけるタイプの人間じゃないんだ」
そこだけは僕と似て――。
言った傍から
人混みの向こうで
一際大きな歓声が上がる。
「ほらね、お出まし」
僕は肩をすくめると
「計画通りに」
「やれやれ」
渋面のキンバリーに耳打ちし
自分は壁際に身を潜めた。
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