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テーブルの上。
もったいぶって包みを開かれた
まばゆいばかりの宝石に
「すごい!」
「これどうなさったの?」
会場中からどっと
驚嘆と羨望の声が上がる。
「それは内緒よ」
人から奪ったお宝を
満足げに自慢して。
「チェッ……」
腹の立つことこの上なしだ――。
でも笑っていられるのは今のうち。
僕が放った刺客が
すぐそこに。
僕の目配せひとつで
完璧な夜は海の底に沈むよ。
だけど残念。
船は動き出してる。
もう後戻りはできないからね?
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