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物色されているような、値踏みをされているような居心地の悪さ。
なんだか彼の小さな動きが、ひどくそれを感じさせる。
だから私は、とにかく昔の知り合いを強調し、出来る限りの自然体と
爽やかさを装った。
「こっちよ。どうぞ」
急いで短い廊下を案内し、私はダイニング・キッチンへと向かいだす。
しかし、光のよく入るその部屋に一足遅れてのんびりと入ってきた時、
意外にも彼の目から、あの探るような好奇の色めきが消えていた。
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