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そして、その話題を突き放すように言った。
「さあ、どうぞ」
「あ、うん」
この辺りは、さすがに別荘の多い地域らしく、
家々が隣接しているということはない。
隣家は互いの距離を厳めしく守り、まばらに茂る若木を間にひっそりと建つ。
そして、また我が家のように柵で囲っている家も珍しく、
どの家も、開け放たれた空間に気ままに点在するといった感じだ。
私は、物珍しそうに家を眺める彼に背を向けて、
小石を敷き詰めた狭い前庭から玄関に進むと、
ステンドグラスの入った白い扉に鍵を突っ込んだ。
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