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週末
私は約束どおり 駅で待ち合わせをしてデートをする事になった
「服・・・変じゃないかなぁ・・・」
鏡をチェックして家を出る
今日は快晴・・・・かぁ・・・・
空を仰いで
息を思い切り吸う
「よしっ」
駅に3分くらい前に到着・・・・と思ったら
もう、中田君いるし!!!
「中田くん?!ごめん、待った?」
急いで駆け寄ると
またクシャッと中田君が笑う
「いや、たまたま早く着いちゃっただけ。しかも、今着いたから待ってないし」
・・・・優しいんだなぁ・・・
「車、向こうに停めたから 行こうか」
「うん、ごめんね。車出してもらっちゃって・・・」
「全然、俺がオイシイ思いするだけだから」
・・・・オイシイって・・・・!!
そんな風に言われたことなんか無いからどんな反応したらいいか分からない
車に着くと、丁寧にドアを開けてエスコートしてくれる中田君
「な・・・中田君、大丈夫!!じ・・自分で開けれるから・・・」
気恥ずかしくなって断るけど
「俺がやりたいの」
そう言われてしまう・・・・
お・・・女の人って、みんなこんな事してもらってるの・・・?!
衝撃を受けながら車に乗る
あ・・・優しい匂いがする・・・・
バニラのような・・・
甘い匂いが、私の心を落ち着かせた
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