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・・・・・
中田君なら、きっと大切にしてくれるだろう。
それは、二回しかデートしてなくても分かる
私なんかにはもったいないくらいの人だ
私の手を握る中田君の手はどんどん熱を帯びてきて緊張しているのが私にも伝わる
「・・・あの・・」
「ごめん!俺、すぐに答え出さなくていいって言ったくせに焦りすぎだな。
しかも、弱ってるとこに つけこんでズルイよな」
私が口を開こうとした途端、彼の声に遮られた
「ううん!!本当にありがとう。私・・・ちゃんと考えるね。
だから・・・・もう少しだけ・・・・待って・・・下さい」
恥ずかしくて、語尾が小さくなった。
だって、あからさまに 中田君が嬉しそうにするから
この人は・・・本当に、私の事を好きでいてくれたんだな・・・・・
先輩の件で きちんと彼の気持ちに向き合っていなかった事に改めて気付いた
ちゃんと・・・
ちゃんと彼に向き合おう
好きになってみよう・・・・
ごまかさずに、ぶつかってみよう
そう・・・・心に決めた・・・・
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