夢と現実

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「みさきは俺が飼ってた猫。脱走していなくなっちゃったんだよ。」 それを聞いた優花はまたアホみたく 「先輩、猫派ー?私、犬派ー!!」 無邪気にはしゃいでいる はいはい・・・・。 「缶踏んづけて転ぶなよ・・・」 そう言ってるそばから 優花が缶を踏んでヨロめいた 「おわっ!!!」 「あぶねっ」 俺に寄りかかる優花が俺を見上げた 潤んだ目が凄く 色っぽくて 何か言いたげだ 「なんだよ・・・」 俺はボソっと呟いて 半開きの唇にそのままキスをした 「ん・・・・」 時々漏れる優花の声が俺を煽る 何度も角度を変えて唇を奪う 「せん・・ぱ・・・」 息継ぎの合間に何かを言う優花 「・・・ん?」 「す・・き」 ・・・・・・・俺は一瞬にして雷に打たれた 今までたくさん告白をされてきたのに 優花の一言はどれだけの威力だというのだろう 「もう一回言って」 そう言って、優花の唇を指でそっと撫でる 「先輩、好きです・・・・」 少し震えたその声が 俺の胸を震わせる 「俺も、優花が好きだ・・・」 また 優花の唇をふさぐと 優花も俺のキスに応える 俺の背中に回された小さい手に ギュッと力が入るのが伝わってきた やべぇ・・・。 このまま抱きてぇ・・・・ でも・・・ ふと顔を見ると 明らかにベロンベロン 初めてを・・・・酔った状態で・・・というのは・・・・ ちょっと・・・・違うよな。 俺は諦めて 優花の唇を思う存分味わった 俺・・・優花にはキス魔だよな・・・・ 優花の柔らかい唇は俺にとっては中毒性のある毒花だ 止められない・・・・・
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