二股

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あれから、あっさりと食事の相手を見破られ 仕事中なのに 散々説教が始まり その結果、今日の中田君との食事は許されたけど 終わったらすぐに帰る事と条件をつけられた ・・・・本当の彼氏でもないくせに・・・・・ 私は心の中で反抗してけど どうしても、彼の束縛を嬉しく思ってしまう 私・・・立場弱いな・・・・ 「お前、言っておくけど酒飲むなよ」 ・・・・・それは無理ー!!!!! でも、言わなければ・・・・ わからないか・・・ 私に説教を一通り終えた先輩は満足したのか 「じゃ、飯は明日な」 そう言って自分の仕事に戻っていった はぁ・・・。 この後、自分のデスクに戻る時が一番辛い みんなの視線が棘のようにグサグサくるからだ でも、戻らないわけにはいかない 渋々戻ると 部長が 「長かったな」 余計な一言を言い出した 「すみません・・・。すぐ仕事に戻ります」 頭を下げると 「いや、君は仕事早すぎるから・・・ちょうどいいよ」 悪気はなかったといわんばかりに 部長が謝る もう一度頭を下げると 私は急いでデスクに戻った 隣ではやはり桜の睨んだ目が光っていた
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