二股

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てっきり電車で居酒屋のケースを頭に浮かべていたけど 中田君がお洒落なイタリアンに連れて来てくれた上に 車だったので 私は先輩の約束どおり飲酒は免れた ご飯を食べて、デザートを待っていると 「今日、この後も時間ある?」 「あ、うん・・・。大丈夫・・・・」 先輩の怒った顔が頭をかすめる 本当はすぐ帰るように言われてるけど・・・ 少しならいいよね・・・? せっかく 色々考えてくれてるみたいだし・・・・ 色々と言い訳を考える自分が情けない 「お待たせしました」 運ばれてきたティラミスとガトーショコラのプレートが私のテンションを一気にあげた 中田君はクレームブリュレのプレートだ 「美味しそう~!!!!」 喜んでいると 中田君が自分のお皿を私の方へずらした 「俺・・・実はあまり甘いの得意じゃなくて・・・ 佐藤食べてくれる?」 「いいの?!」 すぐさま食いついた私に彼が爆笑する 「マジで可愛い。全部食べていいよ」 ・・・か・・・可愛いって・・・・ 照れながらも、私はあっという間に平らげた
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