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恐る恐る 顔を上げると
「やっぱりー!!!!優花ちゃんだー!!!」
嫌な予感的中。
その声の主は 優斗さんだった
優斗さんは繋がれた手を見ると
「あれ?彼氏?」
普通に悪びれも無く聞いてきた
違います・・・
そう言おうとした瞬間、中田君が遮る
_____「これから、そうなる予定です」
その言葉に私はさらに目を見開いた
へ?!
勢い良く中田君を見ると
堅い表情で 優斗さんを真っ直ぐに見つめて答えていた
優斗さんは・・・
いいもの見たと言わんばかりの悪い笑顔を作っている
・・・・・・・さ・・・・・最悪・・・・・・
絶対に優斗さんは先輩にこのことを言うだろう
しかも真実に 尾びれ・・・背びれ・・・・エラまでつけて・・・・・・
「お邪魔してごめんねー!!ゆっくり楽しんで」
楽しんでるのは絶対に優斗さんだ
そう言って去って行くかと思いきや
彼はもう一つ大きな爆弾を落としていった
「あ、ちなみに今俺の店に篤志来てるよ」
・・・・・・・・・????!!!!!
は・・はぁ?!
やばい・・。
やばすぎる。
私の脳が一斉に身の危険を伝えてくる
気付いた時には優斗さんの姿はなく
「あそこの店、知ってたんだ?」
中田君の声で我にかえる
「あ・・・あ・・・うん。ちょっと知り合いの知り合い・・・?のお店なんだよね」
私の顔が強張っているのに中田君は気付いただろうか・・・
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