一線

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*** そのまま、しばらく抱き合っていたが 気付いたら私は眠っていたらしい パッと目が覚めた時 私は一人でベッドに寝ていた あれ?先輩は・・・? キョロキョロしてけど、寝室にはいない ゆっくり起き上がると 若干さっきよりは頭痛がマシになっている 寝室のドアを開けると ふわっといい匂いが鼻をかすめた ・・と同時に・・・キッチンから音がする事に気付く 「先輩・・・?」 声をかけると ひょっこりキッチンから顔を出す先輩 良く見ると、私のエプロンしてるし・・・ 「ぷっ」 その姿に思わず噴出すと 「お前、俺の主夫姿見て笑ったな」 睨まれた 「すみません・・・。何作ってるんですか?手伝います」 急いで髪を束ねて先輩の方へ向かおうとすると 「いいから座ってて。もうすぐ完成だから」 ニッコリ笑う先輩が 女子力高くて笑える 「ふふっ・・。キャラがいつもと違いすぎ」 ニヤけたまま 椅子に座る テーブルにはもうサラダが用意されていた ほほう。 彩りがセンスのよさを感じさせる 「グゥ・・・」 二日酔いだったはずなのにお腹がなった たしかに。お腹すいてきたかも 時計を見ると 昼を少し過ぎたところだ 3時間くらい眠っていたのだろうか ボーっとしていると コトン。 目の前にものすごくいい匂いを放つ皿が置かれた 「・・・・おいしそう・・・・・・」 海老のトマトリゾット ・・・・こんなの作っちゃうの・・・? 呆然としていると 「ほら。冷める前に食うぞ」 「は、はい!!」
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