続・決戦

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翌日 先輩は一度家に帰って着替えるというので 私より1時間くらい早くに家を出た 私はいつもどおり、出勤。 朝一で桜と顔を合わせることになると思うと 緊張する 桜は私にどんな顔で接するのだろう・・・・・ しかし、そんな私の不安とは裏腹に 桜は全くいつもと変わらなかった 「おはようございます。昨日は具合悪かったんですか?」 ・・・・・・ 「う・・・うん。ちょっとねー」 私の方が不審でどうするのよ・・・・ 声が裏返りそうなのをなんとか堪えて 私はデスクに向かった 「佐藤ー!!」 ・・・!! 部長の急な呼びかけにもビクッと肩が上がる 「は、はいっ」 急いで向かうと 大きい束を渡された 「ごめん、休み明けに急で悪いけど コレ急ぎで頼めるか?」 データまとめと今日の会議で使う資料の作成らしい 「はい、大丈夫です」 それを受け取ると ほぼ同時に 部長の顔が今までにないくらい私に近づいた 「ぅわっ・・・・」 申し訳ないけれど 拒絶反応が・・・・・ 「お前・・・神田部長と何かあったのか・・・?」 コソっと囁かれた声に体がそのまま固まった
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