半年後

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**** 「佐藤さん、これデータまとめておいて!これならどれくらいで出来る?」 「はい。昼までには終わります」 「まじかよ・・・・・佐藤さん、サイボーグみたい・・・」 あれから、半年が過ぎた 営業部の事務に異動して 私のスキルはさらに上がり 周りからはすでにロボ扱い・・・。 「おいおい。うちの姫をサイボーグ扱いしないでくれよ。」 私の頭を慣れた手つきで撫で回す 「あ・・・、お帰りなさい」 外回りから帰ってきた先輩に少し照れながらも声をかけると 「うわー・・。森田さんがデレデレしてるなんて 見たくないっすよ。」 デ・・・・デレデレ・・・・・ 「うるせーな。本当は俺しか見えないところに閉じ込めておきたいくらいなんだ。 気安く触ったりするなよ?」 ・・・・と・・・閉じ込めるって・・・・ 2人の会話に真っ赤になって俯いていると 「あ!!佐藤さん照れて真っ赤!!可愛いー!!!」 近くのデスクの男性社員がわざとからかって言う 「そ・・そんな・・・!!」 「おい。マジで可愛いとか言ってんじゃねーよ。」 「せ、先輩!!みんな からかってるんですよ!!恥ずかしいから止めてください!!」 色々あったけど 私たちは婚約をして 来年の春に入籍をすることになった 仕事も続けるつもりだし 今回の異動も先輩が勧めてくれたらしい ・・・・部長によると ずっと自分の目が届く場所に私を置いておきたいからという自分勝手な理由らしいけど・・・・ それでも こうやって 2人で前に進んでいることが嬉しくて 楽しくて たまらない
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