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「はい・・・。私なんかが こんな素敵な人と一緒にいるのが申し訳ないですけど・・・」
イケメン先輩の後ろ姿を見つめて言うと
「そんな事ないですよ。篤志さんのあんな優しい顔初めて見ました。ちょっと妬いちゃいます・・・」
テヘっと笑った彼女はとても可愛くて
こんな可愛い子を振った先輩を少し馬鹿だな・・・と思った
そのとき、先輩が私が店から出てないことに気付いて 振り返ったのが見えた
「あ、先輩待ってるので行きますね。ごちそうさまでした!!とっても美味しかったです!!
焼き菓子もありがとうございます!!ご主人にもよろしくお伝え下さい」
そう言って、頭を下げると
「いえいえ、また来て下さいね。2人で」
意味深な笑顔を向けて
彼女が見送ってくれた
もう一度頭を下げて店を出る
「どうした?」
「いえ、美味しかったのでお礼を言ってただけです!!」
そう言うと、先輩がまたふわっと笑って私に手を差し出す
その手に私は自分の手を乗せる
もし、この笑顔が演技じゃなくて・・・
フリじゃなくて・・・
本当だったら嬉しい・・・
そんな風に思うのって・・・変なことかな・・・
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