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先輩が嬉しそうに微笑んで私の頭をもう一度撫でてくれた
「お前、さすが俺の後輩だな。またスキルアップしたんじゃない?」
「もちろんです。常に自分に満足していませんから」
入力の仕事は単純だけど、自分との戦いだ
早さと正確さ 目の前のものにどれだけ没頭できるか
私はそんな自分の仕事が大好きだ
地味繋がり・・・とでも、言おうか・・・
やればやるほど、楽しくて仕方ない
「・・・ぶはっ!!!」
急に先輩が噴き出した
「・・え?なんか変なこと言いました?」
大笑いされることに驚いて何も返せない
「お・・おまえっ!!相変わらず変な奴!!面白いな、お前!!」
・・・それは・・・誉めてるのでしょうか?けなしているのでしょうか?
黙って笑う先輩を見ていると
急に横から桜が出てきた
「あ・・・あの!!もしかして、営業の・・・森田さんですか?!
私、総務の神田 桜です!!!」
声がいつもより3割増しくらいで可愛い声なのは気のせい?
目をウルウルしながら上目づかいで先輩を見ている
「あぁ、森田だけど・・。」
思いがけなく そっけない態度の先輩に少し驚く
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