episode2【噂の預言者】

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「あれ!和じゃん?」 ちょうど教室に入ろうとした時だった。 秀人が話しかけてきた。 「おま…神だわ…。生まれて初めて今、お前がいてくれたことに感謝している。」 「へ?なんだかよくわからねぇけど。もっと感謝しろ」 余計な事言わなきゃ良かった。 「あ、今よけいな事言ったと思ってんだろ!」 「ソ、ソンナコトナイデス-」 あぁ……ほんと良かった。あの女と何10分も同じ教室にいたら、俺の気が持たない所だった。 「なぁ自動販売機いかね?朝飯食ってねぇからさ、なんか買いに行きたい」 「しょうがねぇな!まったくお前は俺が大好きなんだから!」 うぜぇ……こいつマジでうぜぇ。 でも、取り敢えずこれであの女とも離れられた。 あとは適当に時間潰して教室に戻ろう…。 「そういえば意外だな、和あの女子と面識あったなんて。」 「いや、違うたまたま教室に向かう途中一緒だっただけだ」 「ふーん、気をつけろよぉ?あいついろんな噂あるから」 「噂?」
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