episode1【美術部の預言者】

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"キーンコーンカーンコーン" 放課後のチャイムが鳴り響く、周りは帰る支度をし足早に帰ってゆく。 アルバイト、遊び、帰宅、それぞれ個人の行動をし始める。 俺もまたその1人。 「おーい"和(ヒトシ)"この後マック行かね?」 「わりぃ。今日ちょっと担任から呼び出し食らってんだわ」 俺のことを和と呼ぶ彼は幼い頃からの馴染みで、小さい頃からの親友だ。 名前は高杉秀人。 「そっか!呼び出しどんまいっ!」 うるせぇ。と、だけ返し職員室に向かう。 「失礼します。藤田先生いらっしゃいますか」 藤田 隆典、俺のクラス担任みんなからはゴリラの隆典と呼ばれている。 とにかくマッチョ。黒い。 「おぉ!来たか、"一堂"呼び出して悪いな! お前学年委員長だったろ。このプリントをクラスの人数分にまとめて配っといてくれ」 なにかと思えば、ただの雑用だった。 「なんで俺が…」 「学年委員長だからだよ、がんばれ」 ガハハハハと笑う藤田。 いつか動物園に送ってやる。 まとめるプリントを受け取り教室に戻る、流石に俺以外誰もいなかった。
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