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"キーンコーンカーンコーン"
放課後のチャイムが鳴り響く、周りは帰る支度をし足早に帰ってゆく。
アルバイト、遊び、帰宅、それぞれ個人の行動をし始める。
俺もまたその1人。
「おーい"和(ヒトシ)"この後マック行かね?」
「わりぃ。今日ちょっと担任から呼び出し食らってんだわ」
俺のことを和と呼ぶ彼は幼い頃からの馴染みで、小さい頃からの親友だ。
名前は高杉秀人。
「そっか!呼び出しどんまいっ!」
うるせぇ。と、だけ返し職員室に向かう。
「失礼します。藤田先生いらっしゃいますか」
藤田 隆典、俺のクラス担任みんなからはゴリラの隆典と呼ばれている。
とにかくマッチョ。黒い。
「おぉ!来たか、"一堂"呼び出して悪いな!
お前学年委員長だったろ。このプリントをクラスの人数分にまとめて配っといてくれ」
なにかと思えば、ただの雑用だった。
「なんで俺が…」
「学年委員長だからだよ、がんばれ」
ガハハハハと笑う藤田。
いつか動物園に送ってやる。
まとめるプリントを受け取り教室に戻る、流石に俺以外誰もいなかった。
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