episode2【噂の預言者】

2/6
前へ
/26ページ
次へ
ーーージリリリリリリーーー 翌日の朝、少し早めのアラームがなった。 「…なんでこんな早く……はっ、鞄取りに行くんだった!」 時刻は7:30をさしており、いつもより1時間もはやくの登校となった。 「今日は早いのね?」 「ま、まぁね!じゃあ行ってくるよ!」 鞄は?と聞かれた気がしたが説明するのも面倒なため、聞こえないふりをして俺は学校へ走っていった。 学校につくと、人の気配が全くない感じだった。 もともと俺の登校時間は早いほうだったからだろう。 「俺の鞄……俺の鞄……」 「これのことかしら?はい、どうぞ」 「あぁ…これこれ、ありがとな」 ……俺以外に人なんかいたか? 「ギャァァァァ!!!デタァァァァア!!!!」 つい年甲斐もなく叫んでしまった。 「失礼ね、せっかくお探しのものを渡してあげたのに」 悠長にしゃべる幽霊だなと思ったら。昨日の不気味な女子生徒だった。 どっちにしろ怖いよ!?
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加