第5章 藁、革婚時代…その3・板挟み

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少ししたら、晴子お母さんが、出てきた。 オジサンは、今は、物置き部屋を貸せないと言ったそうだ。 結局、お母さんは、居場所を無くしてしまった。 私は、何と言って仁に頼もうか、お母さんからの報告を聞いた直後から悩み始めた。 お母さんは、一昨日、仁に向かって、啖呵をきっている。 あれほど、政夫と衿ちゃんには、低姿勢のお母さんが、何故か、私達には強気になる。 私には、お母さんのその態度の訳が、解らなかった。 しかし、今回も強気なら、間違いなく仁は、お母さんを拒絶する。 どうしようか… それにしても、私には、不思議に思えてならないことが、一つ。 晴子お母さんって… どうして、何処に行っても、誰からも、拒絶されるんだ? 浅い表面上の付き合いなら、ともかく、身内から、私の父や前のご主人も含めて、何で、総スカンを喰らうんだ? どうして、身内が、みんな仇みたいになって行っちゃうの…?
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