第1章ー3・いざ、結婚に向けて その壱

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当時、仁と私は、付き合ってはいたものの、はっきり、結婚等と言うことを意識していたわけではなかった。 私には彼以外にも、男友達は適当にいたし、それは、彼も同じだったと思う。 たまに、酔っぱらうと彼は私を見て 『由起ちゃんなら、70%ぐらい、結婚してもいいなぁ。』 等と言っていた。 私は、70%って何だ? ふざけたこと抜かしてんじゃねぇよと思いながら 『そう?ありがとう(笑)』等とにこやかに応えていた。 デートは殆んど、居酒屋。真剣に将来を語るわけでもなく、ただ、流されるが如く、付き合って一年ぐらいが過ぎていた。 然し、今、事情は変わった。 私は、結婚しなくちゃならない。 仁に100%由起ちゃんと結婚したいと言わせなくてはならないんだ。  
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