閑話休題9

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別段、あから様な虐待を受けたわけでもないのに目上を、親を、主人を立てれないのは、自分の心と自分の身体の方が大事だからだ。 自分が、目上の恩を省みない。 恩を恩として感じてない。 人が自分の為にしてくれることは当たり前。 少しでも、自分の意に添わなければ、すぐにふくれっ面だ。 まして、自分に説教でもして来ようもんなら、エラソウに、何様のつもりだと、相手が誰であれ、心の中で、相手を敵にしてしまう。 エラソウなのも、何様のつもり?なのも、よく考えてみたら、自分だよって話だ。 私は、勿論、自分一人で生まれてきて、自分一人で大きくなったとは、決して思ってないのだが、その行動は、その思考は、常に、私だけが中心だったのだ。 志垣さんの奥さんに、遠藤さんの家に行って、話を聞かせてもらいたいと言われて、承知しながら内心、躊躇したのは、山野さん、小木さんの家に行って、お話させてもらう分には構わなかったのだが、我が家に招き入れると、自分が全く出来てない『主人を立てる』と言う話を、仁の前でしなくてはならなくなってしまうと言う処に原因があった。 (あんた、やっと、話の中の時間が小説の続きに戻ったねと思った方… すみません。 相変わらず、周りくどい文章で(笑))
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