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真剣な表情で見つめられ、心臓の音が透也さんに聞こえてしまうんじゃないかって位激しく鳴ってる。
そして俺の膝に優しく口付けた透也さんは…落ち着いた低音で囁いてきた。
「…やっと、お前と両想いになれたんだ」
「っ…」
「圭……頼む、開けてくれ」
「…ぁっ」
太股の裏を舌で舐め上げられ…微かに声が漏れてしまう。
………本当は、とても怖い。
怖いけど…透也さんの、為なら。
恥ずかしいのを何とか堪え、決死の覚悟で足を開けば透也さんが俺の下半身に顔を埋め、中心を口に含んでしまった。
「は…ぁ、あ…あっ」
……………何だ、これ。
舐められたり、擦られたり、吸われたりする度、甘い痺れが何度も腰に来て…とっても、気持ち良い。
まるで女の子みたいな声を出してしまう自分がとても恥ずかしいのに、声を我慢出来ず透也さんの頭を掴んだ。
与えられる刺激がもっと欲しくて腰を揺らせば、透也さんが激しく責めてくる。
先っぽを舌先で弄られ、扱く手の速度が速くなった。
「ぁっ、あ!は、それ…されたらっ…あ!出ちゃうッ」
「っ…出して良いぞ」
「ひゃ、だめっ…ぁ、は…ぁああっ…!」
強く吸い付かれ…何かが弾けるような感覚と同時に経験した事が無い気持ち良さが俺の身体を突き抜けた。
そして透也さんは俺が口内に出してしまった欲望を綺麗に飲み干し…それが申し訳なくて思わず顔を手で覆ってしまう。
「すみませっ…それ、汚いのに…」
「お前のが汚いワケ無いだろう…もっと飲んでやろうか?」
不敵な笑みを浮かべる透也さんについときめいてしまい、真っ赤になる顔を更に隠そうとすると…何やらガサゴソと探るような音が聞こえてきた。
恐る恐る指の隙間から覗くと、ベッド向かいの机の引き出しから小さな袋状の物を持ってきた透也さんは、それの封を歯で切って自身の掌に透明な液体を垂らしていた。
「…それ、何ですか?」
「…………ローションだ」
ローション、聞いた事はある………あれ?
ずっと、ある違和感があった。
何か透也さんの行動がやたらとテキパキしてると言うか…迷いがないと言うか。
まるでこうなる事を最初から知っていたかのような動きだ。
それがどうしても気になってしまった俺は、その疑問を透也さんにぶつけずには居られなかった。
「あの…透也さん、何か…準備良過ぎませんか」
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