とあるシェフの観察記

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 支払いを済ませようと席を立ったら如月先生がこちらに顔を向けた。 「あ、れ?もしかして、木下さん?ですよね」  うぎゃああああ!!  き、気づかれたぁぁぁぁ!! 「菅野~、知り合い?」  お、お兄さんまでガッチリこっち見てるー!!! 「あ、の、先日はお世話になりました!」  慌てて頭を下げた。 「三枝くん、こちら、木下さん。雑誌のインタビューでお世話になったんだ」 「へぇ。ちょくちょくウチに来てくれてますよね。いつもご贔屓にありがとうございます」  うぇえ?顔を覚えられてる…。 「あ、はい、あの、近くに住んでまして」  恥ずかしい!!  今すぐ逃げ出したい!!
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