1.精霊使い

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「おおお!?」 「セリの奴。  仲間がやられて魔力が暴走しておる」 「いやいや! 冷静過ぎるでしょアルカナさん!」  敵のかっこうのまとになっちゃうよ! 「ふむ。そう言われてもな。  お主が抱き締めれば止まるかも知れんぞ?」 「え? いいのか?  それじゃ遠慮なく」  よっしゃあ!  合法的に美少女に抱きつけるぜ!  それじゃあ、早速頂きまーー 「セリさん。  自らの魔力でスカートが捲れて下着が見えてますよ」 「なにぃぃいいい!」  抱き付く前にスカートの中という秘境を冒険しなくては!  確かに魔力が溢れ出す風で短いスカートがヒラヒラ舞っているじゃないか! さて、何色かーー 「なぶべ!?」 「見るな! 変態!  死ね! 死ね! この馬鹿」 「あぷ! ぐふっ!」  スカートを押さえ、殴り蹴りの暴風雨が飛んでくる。  敵じゃなくて、こいつに殺されそうだわ。  流石に力尽き、仰向けに倒れる。  しかーし、ただじゃやられないぞ!  さぁ、紳士の皆さんご覧下さい。  これが桃源郷だぁああ!  半回転寝転がり、視線を空中へ。  ニュフフ。これでーー 「ぶふん」  靴で顔面を踏み潰された。  そのままぐりぐり足を動かされる。 「ぐぁぁあああ!  解った!  すまない! ごめんなさい! もうやりません!」 「本当ね?」 「はい! はい!」 「そう」  セリが俺の顔から足をどかす。  もちろん俺はその瞬間を見逃さないぜ!
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