1.精霊使い

25/72
前へ
/127ページ
次へ
「そうだな……  俺的にはもうちょっと大きい方が好みだな」 「あんた何言ってるの?」 「何ってそりゃ……」  主張が小さい女性のシンボルに視線を送る。  それに気付いたのか、セリは頬を桜色に染め、抱くように自らの身体を隠した。 「どこを見ている!」 「そりゃ、おっぱーー  ぶべら!」  ほっぺを平手打ちされた。 「悪かったな! 小さくて!  まだ私は成長期なのよ!」 「おぶ! はぶ!」  叫喚しながら往復ビンタをされる。  めちゃくちゃ痛い!  ようやく嵐が一段落したところで、 「わ、悪かった。  俺は小さくてもいいと思うぞ。おっぱいなんて小さくても男は興奮するから」  涙ながらにフォローを入れる。 「こ、興奮!?」 「ああ。だから小さくても心配するな。  そんなに小さいのが嫌なら、俺が揉んでーー  やぶふぉ!」 「小さい小さい連呼するな!  それに調子にも乗るな! 変態! バカ! 童貞!」  さっきのビンタの比ではない力で殴られた。魔力を籠めたグーで。  流石にその場に留まれず、2メートルくらい吹っ飛ばされた。  ていうか、今こいつ何て言った?  童貞っていう単語が耳に入って来たんだが……
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加