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「セリ」
「な、何よ。言っとくけど謝らないからね。
あんたが悪いんだから」
突然真剣に名前を呼ばれたことに狼狽したのか、さっきまでの勢いがない。
「お前さっき童貞と言ったか?」
「それがなーー」
ようやく自分がどれだけ恥ずかしいことを口にしたのか理解したようだ。
ようやく治まってきていた赤面が、再び到来した。
「まだ高校1年生の女の子が童貞なんて単語を使うとはね。
そういう知識はやっぱりあるんだ」
「ち、違っ……」
「いや、いいんだよ。恥ずかしがらなくて。これは自然の摂理なんだから。
ところでそういう知識はどこで仕入れて来るのかな?」
「そんなの言えるわけ……」
「んー?
もしかして職業柄もう無理やり奪われちゃったり?」
「そそそんな訳ないでしょ!
私はれっきとした処女よ!」
「ほーう」
いいね。こういう可愛らしい反応。
弄りがいがあるよ。
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