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「うわ。虐げられて悦ぶどMでもありましたか。
流石は下手くそ童貞野郎ですね」
……
泣いていいかな?
「一応弁解しておくけど、俺は至ってノーマルだ」
「どうですかね。人形遊びが好きらしいですし」
「一言も言ってねえ!」
「うわ……」
セリがドン引きしてるじゃん!
「では人形が可愛らしい人形がその辺に落ちていたらどうしますか?
拾って愛でるのでしょう? キモいを通り越して変質者ですね」
「まだ何も言ってないのに勝手に完結された!?
可哀想だなって思うくらいだよ」
「……使えない男ですね。
それでこれからどうするんです?
月宮灯香、戸田芹奈」
「何気に酷いこと言われた!
スそして俺達の名前も知ってるんかい」
「後ろについていましたからね。
会話は聞いています」
……全く気配を感じなかったんだが。
能力持ちなのか?
「私は瞳と愛を酷い目に遭わせた奴の所に行く」
いつの間にかセリが復活していた。
とりあえず謝っておこう。さっきはうやむやになっちゃったし。
「セリごめんな」
「は、は? なに突然?」
「いや、さっきからかいすぎたから」
「べ、別にいいわよもう。気にしてないから」
「いや、でも……」
「い・い・の!
もう思い出させないで!」
ああ、そういうことね。
怒りより羞恥の方が強いのか。
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