1.精霊使い

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「イチャイチャするのもいいですが、この騒動を解決してからにして下さい」 「んな! どうして私がこんな変態とい、イチャつかなくちゃいけないのよ!  大体あなた名前はなんなの!」 「そういえばまだ名乗ってませんでしたね。私は“リア・ロザリオ・サフィレンス”です。  長いのでリアと呼んで下さい」  やっぱり日本人ではないか。 「そんじゃリア。何かいい方法でもあるか?」 「いきなりファーストネームを呼び捨てとか」 「とかなんだ? そもそもリアと呼べと言ったのはお前だろ」 「仕方ありませんね。私の責任です。  許してあげます灯香」 「お、おう」  た、確かにいきなり名前は照れるな。しかもこんな美少女に呼ばれるなんて。 「て、照れないで下さい。こっちまで緊張してしまいます」 「わ、わりぃ」  リアも少し抵抗があったのか、ほんのり頬を桜色に染めていた。  め、めちゃくちゃ可愛い。原っぱに咲く一輪の花のように可憐な仕草だ。 「とまぁ、冗談はこの辺にしておきますか」  突然ケロッとクールな表情と言葉使いに戻る。  いや、予想はしてたけどさ。何か虚しいな。
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