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「イチャイチャするのもいいですが、この騒動を解決してからにして下さい」
「んな! どうして私がこんな変態とい、イチャつかなくちゃいけないのよ!
大体あなた名前はなんなの!」
「そういえばまだ名乗ってませんでしたね。私は“リア・ロザリオ・サフィレンス”です。
長いのでリアと呼んで下さい」
やっぱり日本人ではないか。
「そんじゃリア。何かいい方法でもあるか?」
「いきなりファーストネームを呼び捨てとか」
「とかなんだ? そもそもリアと呼べと言ったのはお前だろ」
「仕方ありませんね。私の責任です。
許してあげます灯香」
「お、おう」
た、確かにいきなり名前は照れるな。しかもこんな美少女に呼ばれるなんて。
「て、照れないで下さい。こっちまで緊張してしまいます」
「わ、わりぃ」
リアも少し抵抗があったのか、ほんのり頬を桜色に染めていた。
め、めちゃくちゃ可愛い。原っぱに咲く一輪の花のように可憐な仕草だ。
「とまぁ、冗談はこの辺にしておきますか」
突然ケロッとクールな表情と言葉使いに戻る。
いや、予想はしてたけどさ。何か虚しいな。
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