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まさに自分の躰を這いあがり、締め付けていこうとするかのような、蛇のヌルリとした動きが肌身に感じられるほど。
今は彫ったばかりで、肌が脹れ、ラップに巻かれているせいで、ハッキリとは分からないが、それでも十分、大蛇の鼓動を感じさせていた。
「さて。これから、二時間~三時間くらいはソレを外さないように」
伊織は彼女の体に巻いたラップを指差した。
「その後はすぐに外してもらって構わないが、これから一週間は女性なので酷ではありますが、お風呂も湯船に浸かるのではなく、シャワーで済ましてください。特に。今日から、二、三日は傷口が熱を持っているので、熱いお湯は厳禁です。水かぬるま湯で、水圧はあまり強くないようにしてください」
看護士が患者に対して話しているかのような淡々とした口調。
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