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「会うのはいつも王宮だな」
会うなり言葉もなくキスを繰り返し、あとは言葉など紡げないほどの激しい情交をかわす。
そして、ようやく会話らしい会話ができるようになると、シンデレラは笑いを含んだ声でそう言ったのだ。
今夜もまた王家の夜会の庭で、だった。
池のほとりではなく、人目につかない庭園の片隅の東屋で抱き合った。
花の香りと、互いの香りの中で。
東屋のベンチの上で彼の両膝を割り開き、そこを舌と指と男根で存分に嬲り上げた。
快感に怯えるように震える彼を、シンデレラは愛しいと思った。
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