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3.珠玉の事
「私は犬族の王、マルフォイ」
長谷川先生が自己紹介する。
「僕は猫族の王子、サムエル」
飯島くんも自己紹介する。
「王子と言っても王位継承は5番目だから、一生王子の肩書きのままだろうね」
飯島くんは肩を竦めた。
「ちなみにこいつは、執事のランディ」
飯島くんの膝の猫はぺこりと頭を下げた。
「我等に伝わるのは、珠玉を手に入れた者には、世界の覇権が得られるというものだ。人族も犬族も猫族もない、全ての世界を掌握すると」
長谷川先生の言葉を、飯島くんも頷きながら聞いている。
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