第1章

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「おはよう母さん」 「りおくん、おはよう!朝ごはんできてるよ~」 「ありがとう、いただきます。」 俺は神崎凛桜(かんざき りお)、17歳。 俺の前に座っているのは母 純花(すみか)。若くて綺麗と近所で評判の自慢の母さんだ。こう見えて42歳。 「今日は?遅くなるの?」 「ううん、今日は午前で終わるよ。」 「そう、じゃあお昼用意しておくわね。」 「ありがとう。ごちそうさま。」 朝食を食べ終えた俺は身支度をして玄関に向かう。 「行ってきます。」 「行ってらっしゃい」 家を出て俺を待っている幼なじみの元へ行く。 白川零(しらかわ れい)。もう零とは十年来の付き合いだ。 「おはよう!」 「おはよう」 「凛桜、ネクタイ曲がってるよ」 「もううるさいな~零は俺のお母さんかよ」 「俺は凛桜のためを思って言ってるんだよ、ほら、やってあげるから!」 「ん~...いいよこれくらい...」 「よくないよ!ほら、ちょっとだけ我慢して」 零とのこんなやり取りも毎朝の光景だったり。
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