第1章

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午前で学校が終わり零と二人で帰ってきた。 途中で別れて玄関の扉を開ける。 「ただいま。」 本来なら聞こえてくるはずの母さんのおかえりの言葉はない。 ああ、またか。 庭を覗くと母さんが鼻歌交じりに洗濯物を干していた。 「ただいま母さん」 「りおくん!おかえりなさい~お昼ご飯作ってあるから温めて食べてね~」 「うん、ありがとう」 母さんが干してるのは父さんのシャツだ。 毎日毎日欠かさず洗濯している。 もう父さんはこの世にいないのに。
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