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「じゃあ、次は~」
私は再びメニュー表を広げると、アルコールのページをざっと見る。
「う~ん……自分で頼むと、いっつも同じようなのばっかりになるから、本宮君選んで?」
そう言って、私は彼にメニュー表を渡した。
「そうねぇ~」
本宮君は、少しの間パラパラとページをめくった後、言う。
「決めたわ。すみませ~ん」
近くにいた店員を呼ぶと、本宮君は注文した。
「ホワイトレディーと、コルコバードを」
「かしこまりました」
メニューをテーブルに置いた彼に聞く。
「ねぇ、本宮君。ホワイトレディーは知ってるけど、コルコバードって、どんなカクテル?」
「それは来てからのお楽しみ」
初めてのカクテルにワクワクしながら待っていると、5分ほどして店員が二つのカクテルを持ってきた。
「わぁ~!」
目の前に置かれたカクテルを見て、思わず声をあげる。
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