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私は痩せ細った、見た目が宇宙人の40代。
独身のモテない中年サラリーマン。
女の人と付き合った事なんて一度も無い。
中途半端にハゲたのでスキンヘッドにしてみた。
そんな私が本日から長期連休へと突入した。
やる事なんて何も無い。でも腹は減る。
しかし食料のストックは大量のそうめんしかない。
仕方がないので、そうめんを茹でる事にした。
すると家のチャイムが鳴り、玄関から声が聞こえてくる。
「宅配便です!」
テンション高いなと思いつつ、大きめのダンボール箱を受け取った。
差出人は母だ。
食料でも送ってくれたのだろうか?
「ん? ……軽いな」
大きさの割に軽いダンボールを開くと、中には古びた海パンとメモだけが入っている。
『あなたが大学生の時に使っていた水着を見つけました。まだ使えそうだから送ります。 母より』
……
……
「……いらねーよ!!!」
思わず海パンにツッコミをいれてしまった。
そして腹の音が鳴り響く。
「無駄に叫んでカロリーを消費したじゃないか」
とりあえず海パンを眺めながら、そうめんをすすった。
……
……
夏なんてなくなればいいのに。
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