決断

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 ふと目が覚めると夜になっていた。  目の前には三種の神器(海パン・ゴーグル・浮輪)とプラチナチケット(プール入場券)が置かれている。 「……夢じゃ無かった」  こんな偶然があるのだろうか?   毎日続く猛暑日。冷房器具の全滅。明日までが期限のプラチナチケット(プールの入場券)。偶然集まった三種の神器(海パン・ゴーグル・浮輪)。そして明日は長期連休の最終日……。  神がプールへ行けと言っている。そうとしか思えない。 「奇跡か? もしかしたらプールに出会いが待っているのか?」  とりあえず浮輪を膨らましてみた。  ……  …… 「……俺は何をやっているんだ?」  そう言いつつも、何故か楽しくなってきた。 「別に、ハゲた妖怪みたいなおっさんがいても問題無いよな。恐らくプールは大混雑だろうし、あまり目立たないはずだ。子供を連れて来た父親だと思われる可能性も高い。それに、目の保養になりそうだしな……」  ……  ……  ビキニ姿の可愛い女の子を想像して決断する。 「よし! ビキニ見たいし、奇跡的な出会いがあるかも知れないから行こう!」  こうして私は、そうめんを食べてからプールへ行く準備をして布団に潜り込んだ。
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