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男は必死に道無き草むらを登り続けてたどり着いた
「なんて大きさだ」
急いで腹部の脇にある側紋を探しだす
「あった!」
手のひらサイズの穴にあるフタが開いたり閉じたりしている
男は銃口を穴に差し込み引金を引こうとした
すると、物はゆっくりと羽を上下に動かし羽ばたきをはじめた
「なに! もう飛ぶのか」
必死でつかまりながらも穴に差し込んだ銃は落とさないように支えていた
物の身体がユックリと浮き上がりはじめる
「これでお前も終わりだ!」
男は弾の続く限り物の腹の中へと撃ち続けた
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