実のところ

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その横と言うか、上を楽しそうに歩いている人影…… 側溝の中から見上げる二人は…… 旦那は、愛人と夏祭りを楽しんでいた。 しかもおくびれず、 彼女の浴衣が明るい華やかなのと対比に 泥まみれでずぶぬれの自分を顧みる。 雨はやんでいたが…… みじめだった。 あの浴衣、品が無いわと言いながらも、涙が止まらなかった。
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