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いなくてもいい……そんな考えがよぎる。
居なくても平気……
「私は一体何のためにいるの?」
そう考えると、もうここにはいられなかった。
「もうやめてやる!」
それしか思いつかなかった。
逃げ帰るように、身の回りの物だけ詰めて、駅に向かった。
外の出ると、乳白色のもやがいたが、私の決心は揺らがなかった。
駅に着くと、もやが晴れていたが、誰も私のことなど、祭りに夢中で引き止める人はいなかった……
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