乳白色の涙

意想外の再会

「結婚している時にこういったところに入らなかったね」

それはすべて愛人……紗綾と行くからでしょ。

卑屈で嫌な性格が出てきた。

「なんか……二人でいなかったよな。
それが夫婦だと思っていたから。
俺たちは家の為に居る存在だと思っていた。
でも……違うんだよな」

どうしたの？

「紗綾と結婚しようと思ったけど……ダメだったわ」

知っている……

私は黙って、熱い紅茶を飲んだ。