2483人が本棚に入れています
本棚に追加
「条件?」
「ここのルールでな、薬を使ったら記憶を消させてもらう。
もちろんここでの記憶だ。
他の記憶は消えない。
代金は10万でいい。
後、薬の使い方があるから私も病院に行く。
勿論、最後の話は二人でするといい」
どうだ?と聞く。
かなり考え込んでいたが、小さな声でお願いしますといった。
書類にいくつか記入してもらい、無臭のオイルを渡す。
「これをばぁさんの体の何処かに塗れ。痛みが引く」
「はい」
「ばぁさんとのお別れは状況から見て明日だ。
いいか?」
「……はぃ」
「じゃぁ、朝にここに来い。それまでに準備しておく。それと、ここの事を話されると困る。お前を一人にするわけにはいかんのでな、見えはせんが監視をつけさせてもらう」
「わかりました。ありがとうございます。明日来ます」
そう言って肩を落とし店を出ていく。
最初のコメントを投稿しよう!