魔王地上へ

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急いで扉を開ける。 壊されでもしたら洒落にならない。 「来るなら来るって言え!こっちのこと何もわからんのだろう?扉が壊れる!」 「すまんな。これは自動ではないのか?」 「そう言うところだけは誉めてやるよ。にしてもだ、180センチぐらいにしておけとはいったが、なんで外国人なんだ?」 「その方が日本人は優しいのだろう?と本で読んだ」 「何しに来た」 その前にと、暖房のある目の前の椅子に座り、ムーを抱き上げ撫でている。 その姿が怖い。 姿は変えていても魔王だ。 ムーも怖がって固まってい……ない? 首もとを撫でられ、嬉しそうにお腹を見せている。 「ムー。お前は何をしてるんだ?」 「あぁ、心地よすぎて……僕寝ちゃいそう」
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