魔王地上へ

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最近vampireからの薬の依頼が少ないと思ったら、 良い薬師ができたのかもしれない。 まぁその内会うだろう。 「あの、お薬なんですけど。すぐに出来ますか?」 「今いるのか?」 「私は花の妖精なんですが、近々年頃の妖精のパートナーを決める宴があるんです。と言っても、お見合いパーティのようなものなんですけど。でも!やっぱり好きな人と……って思って焦ってしまって……」 「そんなのもあったような気がするな。殆どこっちにいるから忘れることも多くてな。ちょっと待っててくれ」 そういい、電話を模した天界・魔界・幻界に通じるようにしてある電話で、天界に連絡する。 「なにかご用でしたか姫」 「忙しいか?」 「今は特に」 「ちょっと、天界の綿毛がほしくてな。量があれば助かるんだが」 「ありますよ。そろそろいる時期かと思い用意はしていたので」 「すぐに届けてくれ」 「今から……ですか?」 「今すぐだ」 「では暫くお待ちくださいね」
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