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一月ほどたっただろうか、店を閉め食事をしているとルーカスが勝手に扉を開け入ってきた。
「おまえなぁ、来るなら来るで……」
「くそ親父は?」
「ぇ? あ、っと、大分前に来たが?」
「行き先知らないか?」
「んなもん知るか! にしても良く結界の中入ってこれたな」
「入れるようにしてあったんだろ?」
「私は結構お前を買ってるんだ。ちゃんと修行すればもっと強くなるというのに」
「してるって! で? そのあとも来てないのか?」
「来てない」と食べかけだった食事を再開する。
「なぁ、魔草がほしいんだが?」
「それもあってきた。あのクッソ親父が勝手に置き手紙残して出てったのは良いが、魔力を置いてかなかったんだよ。んで、王の席を狙うやつらが出てきて今大変なんだ。ついでに、魔草も魔力が行き届かないせいで殆ど生えてこなくなってる」
「なんだと? それは困る! お前の魔力は?」
「王座についたものでしか出来ないのは知ってるだろう?」
「そうだったな……」
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