魔王地上へ

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不意に後ろから声をかけられ振り返るとルーカスとリアムがいた。 「ちょっと待ってくれ。今良いとこなんだ」 肉屋の前でわんわんと鳴くと、親父が出てくる。 わうわうと鳴きなんとかメモに気づいてもらい、お肉を買うことには成功したようで、ご褒美にウインナーをもらっている。 とっとこムーが帰ってくるので、笑いをこらえながら良くやったと誉める。 「もう、やめてくださいよ」 「でもウインナー貰ってただろう?」 「そうですけど……」 中にいれ肉をしまう。 ルーカスとリアムも中にいれ、二人で来るのは珍しいなとからかう。 「たまたま会っただけです。これ、天草です」 「あたりまえだ! なんで俺がこんなやつと……あ、これ魔草な。親父が謝っておいてくれって」 「助かる。でも二人が揃うのはいつぶりだ?」 「揃いたくもありませんが」「俺もだ!」 「もうすぐ1000年祭ですので。」 「お前どっちに来るんだ? 魔界の方が楽しいだろう?」 「いえ、是非天界の方へ。暫く来ていただけていませんし」 「うるさいなぁ」 「うるさいではありません。姫に来ていただかないと……」「母がいくだろ!」 「父が是非にと申しております」 「こっちもだ。この間のお詫びもあるってな」
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