天界へ

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ムーを追いかけながらも、危険はないことはわかっているので、薬の材料になる花や草などを集めていく。河原は後でいけば良いだろう。 東屋をみると、ハープを引くリアムの近くに目をハートにさせた女共。 いつ聞いても綺麗な音色と言うことは否定はしないが、リアムが音を奏でると、何故だか女子供だけではなく、動物まで寄ってくるところがすごい。 私が近づいたからか、ピタッと音色が止まりこちらに視線を向けられる。 「ようこそ、姫」 「どうも、弾いてやらなくて良いのか?」 「ええ。ここでお待ちしている間に少しだけとの事でしたので。城へ参りましょう」 そういって勝手に手荷物を城へ送られてしまう。 指を鳴らせば全てが出来る……わけではないが、 そう言うスマートな所だけは非常にうまい。
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