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「いけません。父上も……」
「黙らんか! 女のようにメソメソと。私は男らしいほうが好きだぞ?」
「それは私と……」と下を向いて照れている。
「それはない」次はがっくりかたを落としている。
でもすぐに立ち直るのがリアムだ。
「では、捕まってください。秋と冬の狭間へ飛びます。荷物は部屋に送っておきます」
そういって先に荷物を送られ、服の袖をつかんだ瞬間には、枯れた木々と少しの紅葉といった微妙に寂しさを感じる場所に出た。
「初めて来たが……これはまた……」
「不思議と落ち着く場所でしょう? 私も気に入っているのですが、ここには今はもう鳥もいません。前までいた猿もリスも……」
「………………魔女か?」
「はっきりとはわかりませんが、原因のひとつにかわりないかと」
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