天界へ

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しばらく歩くと如何にもというような家が見えてきた。 古い小屋と言えばそれだけなのだが、何か違和感を感じる。 見た目は古小屋。 入り口の横には幾つかの木の実などが干されており、この辺りでは当たり前なのだが、干し肉などもかかっている。 普通ならば動物たちが取っていくものだが、動物の気配すらない。 「なぁ、見たことはあるのか?」 「一度だけ。王座にある鏡からですが」 「じゃぁ、細かいところまではわからないな」 王座の鏡と言っても監視カメラのようなもので、 みたいものを見せる。 魔界にもあるが、あまり使い勝手の良いものではない。 「見た感じは普通の魔女のような感じです。 ただ、着ているものが天界と魔界の獣の服でした。 今までは普通のおばぁさんと言った感じで、他の天使からも慕われていたのですが、しばらく姿を見ない内に呼ばれるようになったのが___」 「森の魔女か」
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