天界へ

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ホルターネックの薄手のブルーのドレスに着替え、王の間に行くと、ムーが走ってこちらに来た。 くわえているのは犬用のガム。 尻尾がブンブン振られている。 「粗相しまくったか?」 「できません!」 「あれから噛んだか?」 「噛んでないです! 噛ませたいんですか? 無茶振りやめてくださいよぅ……」 「まぁいい。パーティが始まる。席は多分あそこだ」 そのまますたすたと歩いていくと、玉座の前に一人用のテーブルがセットされている。 高めの椅子はムーのだろう。 他は3~5人掛けで結婚式で良く見るような形になっていて、白を基調とし清潔感がある。魔界とは比べ物にならないオシャレな空間だ。
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