天界へ

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見渡すとリアムは王の横に座るらしく、席が用意されている。 どのパーティでもそうだが、大体挨拶のあとは立食でない限り、コースで出てくる。 ムーには主に温いミルク・切り分けてあるお肉が出たが、私には、何を試されているのかフルコース。 しかもお付き付きという散々な食事が出てきた。 肉だけは小さめだがおかわり自由的に出てくる。 但馬牛・神戸牛・松阪牛等々... 太らせたいのかと文句を言いつつも完食し、デザートのあと席をたつ。 付き人がついてくるが無視し、リアムに話しかける。 「そこから見ていて満足か?」 「えぇ。やはり佇まいはさすが姫と言ったところでしょうか」 「見合いに来たわけではない。着替えて図書室に行く」 「だろうとおもってました。私もいきます。 お探しの本は多分閲覧不可のところでしょうし」 「ムー、ここにいたかったら……」 「行きます」 トコトコと王の前に行ってふせをし、こちらに向かってくる。
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