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天界といい魔界といい、部屋の扉が異様に高い。
天界はやはり白を基調とし、金で回りに細工がしてあって、どこの部屋へ行くにもお洒落なのだが見分けがつきにくい。
図書室だけは今まで迷ったことはないが、町の図書館よりも本の数が多く、人もいるのだがそれさえも気にならないほどの広さだ。
魔界も幻界もそこだけは誉めてもいい。
それ以外は自分にとっては窮屈でつまらない日常しかないからだ。
「姫? 着きましたが……」
「あぁ、すまんな」
リアム自ら扉を開けてくれ中にはいる。
「相変わらずすごい量だな」
「まだまだ増え続けています。人間界に流出してしまったものもまだ回収中ですので」
「天使語だろう?そんなもの人間は読めないんじゃないのか?」
「人間界では歴史的……なんでしたか……貴重な文献だと研究されているようですが」
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